【マンスリーレポート】2024年7月 ピネアルの活動について
こんにちは、ピネアルの徳原です。
ピネアルの7月の活動レポートを紹介します。今回はピネアルの取り組みに加えて、今後の新しい目標についても皆さんにお伝えできたらと思います。
製薬企業様との取り組み
- 取り組み:生成AIを活用した業務効率化の支援
製薬企業様は、従業員の労働生産性を高めるため、生成AIを活用した業務効率化を推進しています。ピネアルは、従業員自らが生成AIを活用できるように研修を実施し、その後各部門のメンバーが業務効率化に向けた生成AI開発に一緒に取り組んでいます。
今回、生成AIのプロジェクトを進めるにあたって、製薬企業様とパートナーシップ契約を結ぶ運びとなりました。
従来のDXプロジェクトは、ITコンサルティングファームに依頼して戦略を構築し、システムを導入する流れが一般的でした。しかし、現場の実務理解が足りないまま戦略を構築してしまうと、実態と乖離したシステムが構築されやすく、実際の業務に適応しづらい傾向にありました。
また、DX人材としてエンジニアやIT専門家を採用するケースが多いですが、エンジニアの技術力と現場のニーズの間にも大きなギャップが存在し、効果的なDX推進ができずに行き詰ってしまうという課題もありました。
そこでピネアルでは、これらの問題を解決するために生成AIを導入し、新しいアプローチを進めることにしました。
DXプロジェクトについての考え方
まず前提として、DXプロジェクトに必要なものは、以下の3つだと考えています。
1.自社ビジネスに対する深い理解
2.課題解決に向かうDXスキル
3.適切な人材マッチングとゴール設定を行ったうえでのプロジェクト組成
また、プロジェクトを進める際は以下のTier(階層)を作り、それぞれに適切な人材調達や育成を行います。
Tier1:自走できるリーダーシップを持ったDX人材
Tier2:技術をビジネスに活用できるDX人材
Tier3:DX人材とのコラボレーションができる人材
DXプロジェクトでは、現場が持つ理想と、企業としてのあるべき姿が異なるケースが多く、それが課題となっています。その2つがちょうど重なる領域を探し当てるためにも、「現場部門に対する丁寧なヒアリングを行うこと」が不可欠です。
現場の実務理解と課題解決能力を高める
ここで、製薬企業様の話に戻ります。DXプロジェクトの考え方に基づいて、まずは製薬企業様の19部門に生成AIを活用した業務改善のヒアリングを行い、350個の改善アイデアを見つけ出しました。
改善アイデアは、RPAによる自動化や、中長期的なシステム構築のプロジェクト、短期的なプロジェクトの伴走支援などがありました。現在これらのアイデアを元に、生成AIの開発支援やセキュアな開発環境の構築を進めています。
また従来のDXプロジェクトは、現場の実務理解と技術の活用がうまくいっていないことが課題となっていました。
そこで生成AIを活用し、Tier2「技術をビジネスに活用できるDX人材」のスキルを底上げすることにしました。生成AIは、現場の従業員が自らの業務を深く理解し、課題を抽出し、それに対する解決策を見つけることを支援します。これにより現場のDXに対する自己効力感が高まると共に、プロジェクトを組成するうえで必要な人材要件を検討できるだけの自走力も身に着けさせることができます。
こうして現場の実務遂行者が自ら課題解決に向かう動きを作り出すことで、システムと業務の乖離を防ぎ、実効性の高いDXが実現できます。あわせて技術的な解決策を現場のニーズにそってカスタマイズすることも容易になります。これにより技術と業務のギャップを埋め、効果的なDX推進が可能となるのです。
日本企業の労働生産性を50%高めたい
ピネアルは、「日本企業の労働生産性を50%高めること」を新たに目標として掲げます。目標達成に向けて、今後はリスキリングによる生産性向上にも取り組んでいきます。
加えて、企業と共同研究を行い、感情と行動の相関性に基づく行動喚起アルゴリズムの開発にも着手しています。共同研究では「人間の環境、経験、ニーズ、行動、気づき、感情の相関関係」を統計的に分析し、最適なリスキリングコンテンツを開発検討しています。
ピネアルはこれらの取り組みを通じて、生成AIも活用しながら、さらなる日本企業の生産性向上に貢献していきます。
今後も皆さんに価値のある情報を提供していきますので、どうぞご期待ください。
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株式会社ピネアル
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