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企業のテクノロジー活用を進めるには?

こんにちは、ピネアルの徳原です。今回はテクノロジーの活用を企業で進めるにはどうしたらいいのか? をお話したいと思います。

テクノロジー活用が進まないのはなぜ?

DXをはじめ、各種テクノロジーを社内に導入されている企業も多いですが、日本の企業ではそれらを上手く活用できていないという現状があります。

その大きな原因は、テクノロジーを使って自社で何をしたいのか? どのように使い成果を出すのか? などの目的を導入前に明確にしないまま、発注の意思決定をしていることにあると思っています。実際に目的が不明確な上、明確な責任者も不在のままという問題を抱える企業も少なくありません。

なぜ、目的がないまま進んでしまうのか?
これは、各種ITソリューションを扱う企業の営業力・マーケティング力が高いということが要因の一つとして存在しています。営業力が高いが故に、説明を聞いているとそのツールが良いものをもたらしてくれるように感じ導入してしまう。しかし目的がないため、うまく活用できずコストセンターになってしまったり、その目的設定や責任者不在の解決すら外部に委託してしまうことで、必要なテクノロジーの活用が進まない状況が生まれているように思います。本来は、手段は後で目的に応じて適切なテクノロジーを活用していく必要があります。

また、もう一つの原因として導入後に実行するプレイヤーが少ないという問題もあると思っています。DX人材の必要性が叫ばれていますが、実際に社内でそのテクノロジーの活用を進めるメンバーがいない。

テクノロジーを活用するには、自身の手を動かしながら進めることが重要です。しかし、日本企業においては「自分で手を動かしてやる」という文化があまり無いケースが多いです。誰かに任せて自分はマネジメント業務に徹するのが正である、という価値観が強いです。
運良くDXに関連する部門に配属されたとしても、配属期間はおそらく2-3年でしょう。その限られた期間の中で、成果が出るかどうかが分からないDX改革を、先陣切ってリードしていく覚悟は並大抵ではないはずです。全くの未知の領域であるにも関わらず、人に振るのではなく、自分でやらなければいけない。業務内容やキャリアに対する不安はつきまとってしまうと思います。

デジタル活用推進に必要な2つのこと

まずは個人のマインドセットについて。
2-3年の任期期間をうまく乗り切り、次のステップに繋げる時代は終わりを迎えています。これからの時代に必要なことは、自分でできるスキルを身につけること。リスキリングという言葉が注目されていますが、自身の経験という財産を築くことが大事です。

せっかくお金を貰いながら最先端の勉強ができる環境下に置かれるわけです。キャリアの不安やうまくいくかという不安もあると思いますが、やりきった先には、成果が出なかったとしてもその理由が分かります。それを踏まえて次にどうするかを考え、実行する。これができる人こそ、まさに今必要とされているDX人材です。そんな人材ならば、会社が放っておかないでしょう。ツールの知識や技術を自社で学べる価値をもっと重要視するべきだと思います。

そしてもう一つ、企業でテクノロジーを活用するためには、そんな人材が実行に移せる土台となる目的の設定が重要です。ここを明確に定義しましょう。その上で、自社で新しい技術を使い何をしたいのか? どう成果を出したいのか? を発注前に具体的に考える必要があります。すでに何かしらのITツールを導入している企業であれば、責任者を明確にした上で目的を定義し、現場が動ける体制を作る必要があります。

しかし、この目的設定にまた壁が存在しています。それは、目的を定める責任者が考える上で必要なフレームワークやそもそものツールに対する知識などが不足していること。分からないから、外部に任せてしまい自社に知識が貯まらない、そもそもの課題や必要なソリューションが見つからない事態になってしまう。

私は、この状況を変えたい。
各種テクノロジーは、適切に活用することで社会がより良くなると思っています。そして、適切に活用するためには当事者が注力できる環境とスキルが必要です。

そんな想いのもと、弊社のPineal Makers Academy(ピネアル・メーカーズ・アカデミー)では、担当者はもちろん責任者それぞれの領域において、テクノロジーの活用に必要な知識や相談できる場を用意しています。その知識やフレームワークも含めて、ご興味がある方はぜひご相談ください。

デジタルマーケティングでお悩みの際はピネアルへご相談ください

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