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「70%の確信で意思決定をする」は今の時代、ズレが生じる

こんにちは、pinealの徳原です。今回はソフトバンクグループ社長 孫正義さんの著書「リーダーのための意思決定の極意」について。

この法則は本当に全リーダーに当てはまるのか?

出版されてから私はすぐに読んで、「リーダーは100%の確信ではなく、70%の確信で前に進んでいくべきだ(こんな内容だったと思っているのですが、違っていたらごめんなさい)」という主説から非常に大きな影響を受けた。会社員時代にも「自分の確信度合いはどの程度だろう」と考えていたし、特に会社の代表となった今はより強く意識している。そして、この本が出版されたのは結構前だったと思うが、この考え方は広く受け入れられた一般的なものになっていると思う。ただ、最近になって、この法則って本当に全リーダーに当てはまるのか?と疑問が湧いた。そもそも70%って高すぎないか?

 大手企業の取締役や役員、中小企業の社長は、簡単に失敗できないので、70%の確度で進みつつ意思決定後に残りの30%を埋めに行くというプロセスを取る必要がある。しかしながら、その他の方々は次のキャリアがある。そこで失敗しても、その経験を次に活かせばいいのだ。この70%の言説が意味するものは、「リーダーとして、ちゃんとチャレンジしろよ。ただ、失敗は許されないからちゃんとケツは拭けよ」というものである。これは、失敗に対する許容の姿勢がない点で、Too muchな要求であると思う。

「経営者」「マネジメント」「現場」ねじれ構造

私は、企業のメンバーに対する要求レベルは、「50%の確度で進めてね。やりながら確率は75%まで上げていこう。それでも失敗したら、その反省を次に活かそう」というものが望ましいと考える。実際にこのような思考でマネジメントしている人は多いと思うが、言語化されてそれが伝えられていないため期待値にズレが生じている。また経営者は70%の目線で話すので、「経営者」⇔「マネジメント」⇔「「現場」の3レイヤーでねじれ構造が派生する。

経営者の仕事は50%を70%に引き上げるための…

経営者の仕事は50%を70%に引き上げるための指示や指摘で、マネジメントからの50%を期待値に達していないと評価してはいけない。マネジメントは部下に50%の期待値を言語化して伝え共通認識を作る必要がある。

弊社では大手メーカーのマーケティング戦略立案や人材・組織開発を行っているが、メーカーの多くはこの70%の罠にハマって、結果チャレンジができていないということがとても多いと思っている。誰か有名な人がこの件について本でも書いてくれれば改善されるのではと期待しています。。

デジタルマーケティングでお悩みの際はピネアルへご相談ください

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