

今回はピネアルの提供するAI研修、Right back(ライバック)[※]に第2期生として参加いただいた、株式会社KACHIALの稲瀬様に、研修にご参加いただいた感想と、自社に戻ってからの学びの活かし方について、ライバック研修講師の小笠原も交えてお話しいただきました。
※ライバックとは週に1回×3カ月間、ピネアルの施設にお越しいただき、生成AIについて体系的に学びながら、自社の業務課題を解決する生成AIツールを自ら開発するプログラム。「成果を生み出す」経験を他社の仲間と一緒に取り組みます。

-自己紹介をお願いします。
株式会社KACHIALの稲瀬です。弊社は不動産の賃貸管理を軸に、8つのグループ会社を展開しており、外国人向けのポータルサイトや、不動産売買仲介向けのWEBアプリケーションの開発・販売なども行っています。
ただ、グループ全体では「会社ごとに情報管理の方法が異なる」「外部委託してきたシステムが属人化している」といった課題がありました。そこで私に任されたのが、「分散したデータを整理し、全社横断で使える仕組みを整える」というミッションでした。そんな中で社内でライバックの参加者募集をかけていたので、この研修を通じて自身のスキルアップを図りながら、メンバーのためになる新価値をシステム構築を通じて実現したいと思い手を挙げて参加しました。
-実際に受講してみて、どんな体験や気づきがありましたか?
大きく3つあります。
1つ目は、生成AIは“魔法の箱”ではなく相棒だという実感です。問いを投げかけ、一緒に考えていく存在なんですよね。
2つ目は、ゴールを明確にする大切さです。「誰の、どんな課題を解決するのか」がはっきりしていれば成果は速く出ますし、質も高い。逆に目的が曖昧だと、どれだけ技術を重ねても意味がないと気づきました。
3つ目は、小さく作って共有することです。毎回の成果にフィードバックを受け、改善を重ねていく。その繰り返しで“小さな仕組みも壁打ちを通して磨かれていく”と体感できました。
-研修後、実際にどんな変化がありましたか?
ライバックで学んだスキルをもとに、以下のような仕組みをライバック期間内に自走で構築できるようになりました。
<ライバック期間中に構築したもの>
①コールセンターの問い合わせをチャットに自動通知
不具合の問い合わせが入ると、チャット(Chatwork)に自動通知。IDだけでなく要点も添えることで、担当者の初動が速く、漏れが減るようにした。

②物件情報から業者依頼文を自動生成
物件情報・問い合わせカテゴリから必要な業者を提案し、依頼文のたたき台を自動作成。メール送信や連絡票づくりの手間を抑える。

-様々な仕組みを開発できたようでよかったです!この学びをどう活かしたいかなど、今後の展望を教えてください。
今回の研修で、Google Apps Script(GAS)とDifyを組み合わせて、自分の業務に合うツールを作ることができるようになったのは、会社のミッションを達成する上でも大きな成果です。
今後は社内外で勉強会を開き、ライバックで学んだ“小さく作って試す”スタイルを共有していこうと思います。その際、生成AIを“相談相手”にできる体感を持ってもらうことで、社内に生成AI活用の文化を広げることができると考えています。将来的には、全社的なデータ整備と文化づくりを推進し、属人化していた情報を組織全体の力に変えていきたいと考えています。
-最後に、これから生成AI活用に取り組む方へメッセージをお願いします。
「生成AIに任せること」と「人がやるべきこと」を分けて考えることが大切だと思います。生成AIを相棒として、一緒に考えて進める。小さく試して共有すれば、必ず改善され、成果が出てきます。私自身もライバックを通じて、生成AIをより身近に感じられるようになりました。
-今回講師をされた小笠原さんからも、稲瀬様へメッセージをお願いします。
「稲瀬さんは業務を丁寧に分解し、小さく試しながら実務に落とし込む力を発揮されました。その姿勢は私自身にも多くの学びを与えてくれましたし、まさに次のイノベーションをつくる原動力だと感じています。」

ピネアルが目指しているのはAI導入そのものではなく、人が“本質的な仕事に没入できる環境”をつくること。ライバックはその一つの形です。
理想と実行を結び、現場で動く仕組みを共につくる挑戦を、これからも続けてまいります。
✍️ 本記事のインタビュー・執筆は、ピネアル AIコンサルタント 奥村 が担当しました。
支援事例一覧へ戻る