


左:株式会社ピネアル CTO 藤田(インタビュアー)
中央:株式会社ワカルク 西村様(Right back卒業生)
右:株式会社ピネアル AIコンサルタント 小笠原(Right back研修講師)
こんにちは!ピネアルCTO 藤田です。
今回はピネアルの提供するAI研修、Right back[※]に第1期生として参加いただいた、株式会社ワカルクCOOの西村由希様に、研修にご参加いただいた感想と、自社に戻ってからの学びの活かし方について、Right back研修講師の小笠原も交えてお話しいただきました。
※Right backとは
週に1回×3カ月間、ピネアルの施設にお越しいただき、生成AIについて体系的に学びながら、自社の業務課題を解決するAIツールを自ら開発し、「成果を生み出す」経験を他社の仲間と一緒になって取り組むプログラム

詳細のお問い合わせはこちら
https://rightback-lp01.pineal.co.jp/
ー自己紹介をお願いします
株式会社ワカルクでCOOを務めております西村由希と申します。会社の創業期から今の成長に携わっており、普段はクライアント様の依頼を受けた業務の遂行を担当しながら、全社のコーポレート部門の管理や円滑な組織運営ができる体制づくりを行なっています。(西村様)
株式会社ワカルク 概要
株式会社ワカルクは、「働くことに夢中になれる環境をつくる」をミッションに、オンライン事務代行や業務改善コンサルティングを提供。完全リモートの柔軟な働き方を推進し、特に女性や育児中の社員が多く活躍しています。AI活用など先進的な取り組みを通じ、業務プロセスの設計から実行までを伴走型でサポートしています。
コーポレートサイト:https://wakaruku.com/
ー今回Right backを受講された理由を教えてください
西村様:私たちのメイン事業である BPO事業は、一般的にAIに代替されやすい業務領域に位置付けられがちです。そのため、ビジネスモデル転換や、仕事の進め方自体の変革が求められる最前線の業界にいるという実感とともに、強い危機感を抱いてきました。とはいえ、AIの活用はもはや不可逆的な社会の流れであり、私たち自身もそれを前向きに取り入れ、新たな価値を創出していくべきだと考えるようになり、AIの知見が豊富なCTO藤田さんに、「ワカルクにおいて一番小回りがきき、且つ投資対効果が最も出る方法は何なのか」を相談させていただきました。その結果、「社内にAI活用をリードできる人材を育成すること。それも、実務に直結した形で、短期間のうちに実践レベルに到達できる研修プログラム『Right back』が、最も事業インパクトをもたらすのではないか」という結論に至り、代表とも相談のうえ、参加を決定しました。
※ビジネス・プロセス・アウトソーシング(Business Process Outsourcing)の略
ーすぐに参加を決めていただけましたよね!ちなみにワカルク様は研修参加前、DXやAIに関してどのような取り組みをされていましたか?
西村様:DXについては社内はもちろん、お客様がGoogle環境を導入したい/日々やっているアナログな環境をデジタル化したいというご要望があればお応えしてきました。一方でAIについては、大切なお客様の情報を安全に取り扱うためのガイドラインの作成が追い付いていなかったことと、どの業務でどう使っていくと効率的なのかがわからなかったため、会社での利用はNGにしていました。
ー経営メンバーである西村さんもAI活用には前向きではなかったのですね・・・。そんな中で、参加いただいたのは会社でも一番お忙しい西村さんでした。なぜ西村さんが選ばれたのかについて経緯を教えてください。
西村様:はい。先ほどもお伝えした通り、BPO事業をメインで展開する弊社にとってはAIを理解しない訳にはいかない状況でした。代表と話す中で全社的なAI活用戦略の設計は代表が担当し、より実務に近いところをまず形にする作業は現場の業務を幅広く理解する私がやろうと心に決め、現場の業務改善を研修中からでもやっていくことができそうなRight backに参加することにしました。

ー3ヶ月間、日々の業務もある中でどのように両立されてきましたか?
西村様:「覚悟」と「気合い」です(笑)。たしかに、日々の業務との両立には苦労しました。一方で日々の細かい業務については社内のメンバーを信じて意思決定を任せることも意識していました。この講義の間は私がいないこともあってかメンバーがより責任感を強く持って仕事を進めてくれるようになったことは別の側面での大きな成果です。
ー今回の研修ではどのようなことが学べたと感じていますか?
西村様:生成AIとは何かという基礎からスタートして、DifyやGASなどのツールの使い方、そして業務DX実現に必要な要件定義の方法などを常に小笠原先生との対話形式で教えてもらいました。
ー業務DX実現に必要な要件定義の方法とは何をしていたんですか?
小笠原:何かの業務でAIを使った業務改善を実現する際には、「どういうゴールを描くか」「どういうプロセスが存在しているか」「どういうデータをどのタイミングで受け渡すことが必要か」の整理が必要です。これを図式化していく際のやり方を講義の中では教えていました。
ーなるほど。具体的なやり方を知りたい方はRight backを受けてださい、ということですね?
小笠原:はい!お待ちしています!(笑)

ー研修中にDifyを活用してAIエージェントを構築されていましたが、どのようなツールを開発されましたか?
西村様:弊社では、新しく入社された社員の方々に、業務終了後に日報を作成していただいています。今回、日報作成後にSlackと連携してフィードバックを自動で届けるbot<ワカルクイチホ>を開発しました。
このbotでは、「頑張ってね」といった一般的なコメントにとどまらず、「会社が大切にしている価値観」や「フィードバックを行う際の姿勢や意識」を具体的に盛り込んだプロンプトを設定しています。その結果、日々のテキストベースのフィードバックにかかる時間を大幅に削減することができました。ただ削減したことに満足するだけでなく、その空いた時間を活用して、業務中に直接的で質の高いフィードバックを行う機会を増やすことを意識しています。
この他にもRight back期間中に10個以上のツールを開発し、合計70時間/月以上の社内業務短縮に成功しています。

<新メンバーの日報へのフィードバックをするワカルク独自のAIチャットbot>※ワカルク様よりご提供
ーツールを開発する中でどんな苦労がありましたか?また講師はどのような協力をしてくれていましたか?
西村様:AIチャットbotをDifyで構築する方法については3回目くらいの講義で教えていただき、すぐにこれは業務の中に取り入れたいと考えました。
どのようなことをAIに学習しておいてもらうかの要件定義が大事なのですが、それは自身が日々の業務で大事にしていることを棚卸しすることとイコールなのでこの作業に最も苦労しました。
ピネアルで教えてもらうAI活用術はまさに「魔法の杖」を授けてもらったようなもの。どう活かすかは自身の業務とどれくらい向き合えてるかに掛かっていると感じています。

<研修中〜始めた改善活動は研修終了時点で既に70時間以上の社内業務削減を実現>※ワカルク様よりご提供
ーこの研修を受けて、ご自身のビジネスやマネジメントにおける具体的な変化はありましたか?
西村様:正直、受講前個人的にはAIに対して「怖い」というイメージがあり、業務を奪われるのではという不安を感じていました。しかし、この研修を通じてAIを理解できたことで、適切に活用すれば業務を共に進めるパートナーになり得ると考えるようになりました。AIが得意な領域はAIに任せつつ、人間ならではの共感力や創造性、複雑な問題解決能力、リーダーシップ、倫理的な判断力などを経営メンバーとして大事にするようになったと自分自身思います。
具体的な業務でも、これまではメンバーからの多くの質問への対応に時間がかかっていました。そそこで、「ワカルクミキちゃん」を導入し、メンバーがまずbotと意見交換を行い、AIによいプロンプトを投げられるようにするプロンプト作成ツールを作成し社内に展開しました。、AIを効果的に活用し個々の時間を効率化し、組織全体としての”没入感”を高めることに役立っています。またプロンプトを思考するプロセスを社内のSlack内の見える場所で行うことでどんな時にAIに伴走してもらえるのか相互にしあえる環境になっているのもとても良い効果を出していると感じています。

ーRight backプログラムをおすすめするとしたら、特にどのような方に薦めたいと思っていただけましたか?
西村様:現場担当者から経営層まで幅広い方におすすめできますが、特に業務効率化が事業の成果に直結する領域を判断できる方に最適な研修だと思います。AIの基本理解からDifyを使って実際の業務改善の進め方までを学べる内容であります。同時に、AIを活用した業務改善に必要な”思考法”を身につけられる点が他の研修にはない大きな特徴だと感じています。ぜひ多くの方に受講いただくことを薦めたいです。
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