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見えない生体リズムを可視化する。再春館製薬所の新ブ...

2026.3.23

インタビュー

見えない生体リズムを可視化する。再春館製薬所の新ブランド「ポジティブリズム」立ち上げ秘話

こんにちは。ディレクターの井上です。

ピネアルでは再春館製薬所様が展開する新ブランド「ポジティブリズム」の立ち上げ伴走支援をいたしました。生体リズム診断ツールの「マイリズムチェック」、ブランドサイト、カウンセリング支援ツールなど、事業のサービスに関わるサービス開発およびWebサイト制作を担当いたしました。

今回はブランドサイト・チェックツールのデザインを担当したクリエイティブディレクターの岩尾と一緒に、再春館製薬所様にプロジェクトに至った経緯や制作過程のエピソード、ローンチ後の反響などをお伺いします。

▼プロジェクトご担当
株式会社再春館製薬所 ポジティブエイジ統括本部経営責任者/製造管理者 間地 大輔 氏
株式会社再春館製薬所 ドモホルンリンクル事業部事業戦略室 組織開発マネージャー 石川 雄也 氏
株式会社再春館製薬所 ポジティブリズム事業部 トレーナー 清時 莉子 氏

株式会社再春館製薬所

再春館製薬所は1932年に熊本で創業。「痛散湯」や「ドモホルンリンクル」を主とした、漢方理念に基づく医薬品・医薬部外品・化粧品の製造・販売を行う漢方の製薬会社。

「モノ売り」から「コト売り」へ。日本に新しい健康習慣を作り出す取り組み

ーーまずは今回のプロジェクトの背景と、間地さん、石川さん、清時さんのミッションを教えてください。

間地氏(以下敬称略):再春館製薬所は漢方の考え方を軸に90年以上続いてきた会社です。ドモホルンリンクルをはじめとした、人が本来持つ「自己回復力」を引き出す製品やサービスで、「新しい習慣」を日本に創ることを目指しています。

私自身は薬剤師として入社をして、食品や化粧品といった「見えるクスリ」の研究開発をしてきました。現在は漢方視点のアドバイスや空間設計による「見えないクスリ」を作ることに注力しています。その中で、体内時計を味方にする「ポジティブリズム」のブランドを立ち上げ、事業責任者を務めています。

▼「ポジティブリズム」ブランドサイト

生体リズムを整える新ブランド「ポジティブリズム(Positive Rhythm)」。旧「Lashiku」ブランドとして展開した「現代社会を生きるための、漢方発想ライフスタイル商材」の独自設計をパワーアップし、日常生活における「日内」「週」「季節」という3つの時間軸のもと、自身の生体リズムの最適化を図る製品やサービスを展開。

▼「ポジティブリズム」ブランドサイトはこちら

Positive Rhythm|再春館製薬所

Positive Rhythm|再春館製薬所

「ポジティブリズム」 は、毎日のリズムに寄り添うアドバイスと、生活習慣に着目した独自の製品の組み合わせで、「オン」と「オフ」を無理なく自然に切り替えます。あなたの心地いいリズムを見つけませんか。

saishunkan.co.jp

石川氏(以下敬称略):私は、ポジティブリズムの前身ブランド「Lashiku」に、3年程前から携わってきました。再春館製薬所は長年ドモホルンリンクルを主軸としてきましたが、お肌のケアだけでなく、お客様の心と健康をトータルで支えられるポジティブエイジカンパニーを目指しています。その中でキーになってくるのが、ポジティブリズムの商品です。

ポジティブリズムは「モノ売り」から「コト売り」へ、新たなサービスを生み出すチャレンジングなプロジェクトです。私はその推進役を担ってきました。

清時氏(以下敬称略):私は普段、現場の第一線でお客様対応を担当する「お客様プリーザー(※)」の育成トレーナーとして、応対品質の向上を担っています。お客様からいただくお声や、現場の気づきを事業部内に展開をしながら、より良いサービスに磨き上げていく役割を担っています。

※お客様プリーザー:電話やメールなどでお客様対応をするスタッフのこと。ご注文やお問い合わせ対応だけでなく、お悩みの背景まで聞き深め、お客様に合わせた提案を行うなど、生涯寄り添っていけることを目指しています。プリーザー(Pleaser)= 喜ばせる人。

誰も見たことのない「生体リズムの可視化」を、実現したかった

ーー再春館製薬所様の中でも今回のプロジェクトはチャレンジングな取り組みだったと伺っています。立ち上げの背景を教えていただけますか。

間地:再春館製薬所が大切にしている漢方の考え方の一つに「弁証論治」という考え方があります。日々の暮らしや悩みを一つひとつひも解いて不調の根本原因を解き明かすアプローチです。ダイエットも、体重を測るとそれだけで痩せるという話もありますよね。「弁証論治」のプロセスさながらに、暮らしの悩みをひも解いてリズムを見せることができれば、「なんとなく不調」もより良い方向に変えられると思ったんです。

でも、身体や心のリズムは見えない。その「生体リズムの可視化」という、誰もやったことないことをやろう、ということで始まったプロジェクトでした。

石川:再春館製薬所として、どのようにしたらお客様に選ばれ続けて、好き<ファンになってもらえるか、満足いただける状態を作れるのかを、これまでかなり模索してきました。ただ、本来お客様に提供したい価値というのは、現代人が抱えている課題に正面から向き合っていくことだったんですよね。

2025年4月に、会社として「ポジティブエイジカンパニー」を目指すと掲げ、その中の4つの柱の1つとしてポジティブリズムを置いています。ポジティブリズムは、抜本的に社会の課題解決やお客様のためになることに舵を切ったプロジェクトだと思っています。

目指したのは「リズムを知る」ではなく「行動を変える」こと

ーー生体リズムを診断できるツール「マイリズムチェック」のサービス開発の中で、特にこだわったポイントを教えてください。

間地:世の中にいろんな診断がある中で、差別化にこだわりました。誰かに言いたくなるような、ありそうでなかった体験を作ること、再春館製薬所らしさを入れることを大事にしました。

石川生体リズムをデザインとしてどう見せるのかは、議論を重ねましたね。なかなか伝わりづらい生体リズムの概念を、楽しみながら自分ごと化してもらうにはどう表現すればいいか。波なのか、キャラクターなのか、チャートなのか、その見せ方はかなり肝な部分でした。

▼生体リズム診断ツール「マイリズムチェック」

Webサイト上で簡単な質問に答えるだけで、心身の状態や生体リズムの傾向を手軽にチェックすることができる診断ツール。 漢方理念と生体リズムの観点から導き出された独自の分析で 、これまで気づけなかった不調の原因や対策を知ることができる。

▼「マイリズムチェック」サイトはこちら

マイリズムチェック|ポジティブリズム|再春館製薬所

マイリズムチェック|ポジティブリズム|再春館製薬所

マイリズムチェックでは、あなたの心と体の「健やかさ」を、2つの「軸」でとらえます。2つの軸の組み合わせで、あなただけの心地いいリズムと、あなたの今の状態を知っていきます。

my-rhythm.saishunkan.co.jp

清時:私の思う一番のこだわりポイントは、質問の順番ですね。生体リズムという馴染みがないものを、理解を積み重ねて自分ごと化できるようにしたかったので、順番にはこだわりました。

石川:「ちょっと応援されたい」「褒めてほしい」という女性ならではのニュアンスを取り入れたことも、大事な要素だったなと思っています。

清時:否定的な言葉を使わずに、応援されるところがすごく良いですよね。

ーー今回サービスを通じてお客様にどのような価値を提供したいと考えていましたか。

間地:マイリズムチェックを通じて「自分の生体リズムを知る」だけではなくて、「行動を変えてもらう」ことです。

これまで身体や心のリズムを意識していなかった人が、診断をきっかけに自分のタイプを知って、興味を持つようになる。アドバイスを見て「これをやってみよう」とか、「私のタイプはこれだから、この時間帯は調子が良いな」とか、そういう風に自分を振り返るようになる。それが周りにも広まっていったら、社会も変わっていくと思うんです。

石川:他の観点でいうと、ドモホルンリンクルでは繋がれていない新たなお客様はまだまだたくさんいらっしゃいます。自己回復力の話や生体リズムをきっかけに、新たなお客様との接点を作ったり、再春館製薬所を好きになってくれる方を増やしていきたいですね。

「一緒に作り上げる」伴走者としての関わり方

ーー最初は「生体リズムの診断をしたい」というご相談から始まり、診断ツールだけでなく、カウンセリング応対支援ツールやブランドサイトの制作までご依頼の幅を広げていただきました。構想を広げるパートナーとして、弊社にどのような期待をお寄せいただけたのでしょうか。

間地:最初から持っているのは、熱意があるという印象です。今回のプロジェクトはお願いするというより一緒に作っていくフェーズなので、伴走者を求めてました。

試作品がスピーディーに出てきて、それが結構芯を食っているなと感じていて。時間がない中でも理解して掴む力を感じて、嬉しかったです。

石川:サービスの立ち上げなので、最初から「この形でやりましょう」と私たちもはっきりは言えないところがありました。でもそこに対して、足りていないなら埋めに行く、議論が足りてない部分があれば途中からファシリテーションをするなど、請負じゃなく一緒に作り切るんだという関わり方をしてくれました。

プロジェクトが進むにつれて、私たちのこだわりも強くなっていくわけですよ。期日も迫る中でも、できる限り要望を叶えようとしてくれる姿勢には、痺れましたね(笑)。

清時:私は、カウンセリング応対ツールを作る際に、私たちが大事にしている「お客様プリーザーの力」を最大限活かすものを作りたい、と常々言っていただいたことが嬉しかったですね。ただサービスを作って満足してもらうだけじゃないところが、現場の身として心強かったです。

▼カウンセリング応対支援ツール

現場でお客様対応を行う「お客様プリーザー」のカウンセリングを支援するツール。「マイリズムチェック」の診断結果に基づき、お客様一人ひとりに最適化されたアドバイス資料の自動生成が可能。

リリース後、社内外に広がる変化

ーーサイトリリース後の反響や変化を教えてください。

清時:お客様からは「再春館でお肌のことだけじゃなくて、身体や生活のことまで気にかけてもらえるのが嬉しいというお声をいただいています。

普段、お客様プリーザーは、ドモホルンリンクルやお肌のことをメインに対応することが多いんです。でも、今回のマイリズムチェックでは、通常の応対だけでは知ることのできないお客様の新たな一面を知れたり、前向きなお声をいただけたりして。それがお客様プリーザーのモチベーションや喜びにつながっています。

新しいチャレンジを通じてチームが前向きになっていて、「もっとお客さまにできることはないか」という姿勢が出てきています。士気が高まっているのを感じますね。

間地ポジティブエイジカンパニーという理想像に近づけたことは、すごく嬉しいです。取引先の方にも試してもらったんですけど、評価が本当に良くて。「UIが良い」「結果がぴったり」「言葉が染みた」と言っていただけて、こだわった部分がしっかり伝わる診断になったと感じています。

石川:私も社内の責任者と話したときに、嬉しい反響をもらいました。「診断を通じてお客様を理解しながら、カウンセリングでしっかり応えるサービスは、今会社が目指している理想の姿だよね」と。

これまでなかなか踏み出せなかったところを、大きく一歩動かせたんじゃないかと思っています。

日本の新習慣を目指して。今後の展望とピネアルへの期待

ーー今後の展開として、マイリズムチェックやポジティブリズムのブランドを、どのように成長させていきたいですか。

間地:「日本の新習慣を創る」と掲げているので、マイリズムチェックを世の中に広く波及させたいと思っています。診断結果の24タイプの型はそのままに、アドバイス内容を変えていけば、子供の教育や健康経営にも使えると思うんですよね。天気予報をチェックするように、日常的に自分の今日のリズムを確認する。そんな習慣を創るのが、私が目指している一番大きなゴールです。

清時:現場目線だと、再春館製薬所としてお客様に提供できる応対の幅をもっと広げていきたいと思っています。「診断を通じたカウンセリングまでしてくれる会社」だと、一人ひとりのお客様から広がっていくような現場を作っていきたいと思っています。

石川:いいですね。さらに付け加えると、マイリズムチェックをきっかけにサービスやコンテンツの拡充をして、「モノ売り」から「コト売り」への進化を作っていきたいです。有料化も視野に入れられると、再春館製薬所の応対力を活かしながら新たな事業モデルが作れると思っています。

間地:データを組み合わせることで、診断の精度はもっと高くなっていくと思います。脈や歩数だけでなく、新たに環境のデータを測ることで、自分によりあった時間や場所の過ごし方が分かる。そんなことが実現すると、有料サービスとしても強みになっていくと思っています。

ーー今後ピネアルに期待していることがあれば教えてください。

間地:認知を取っていくための、人に言いたくなる仕掛け作りを一緒にやってきたからこそ、その先の拡大の部分を是非また一緒にできないかなと思っています。

石川:私は、今回作ったマイリズムチェックとカウンセリングサービスを、とにかくもっと良くしていきたいです。マイリズムチェックだけなら他社でも模倣できるけど、ここにカウンセリングサービスでの応対支援も含めてできるのが再春館製薬所の強みです。この価値をどうやったらより多くのお客様に届けるかの磨き上げを、一緒にやっていきたいです。

ーー最後に、もし弊社をご紹介いただけるとしたら、どういう会社だと紹介していただけますか。

間地:きっと「世の中を変える」みたいな強い動機の方が、より力が出る方たちなんだろうなと思っています。なので、自社の未来を本気で変えたい時の、最高のパートナーです。ライバル会社には教えません(笑)。

石川:距離感が近いのが特徴的だなと思っています。クライアントと協力パートナーという関係性ではなく、一緒に走ってくれるパートナーという感覚がありました。「細かいことは一旦置いておいて、とにかく走って、走り切りましょう」みたいなところが、私はとても好きです。

清時:私たちの「こうやっていきたい」「こんな風にしたい」という思いを、言語化して形にしていくのが早くて的確でした。現場の意図を汲み取りながら、スピード感を持って形にしてくれる、そんな会社さんだと思っています。

ーー嬉しいお言葉をいただけて光栄です!本日はありがとうございました。

さいごに

今回は再春館製薬所の間地さん、石川さん、清時さんに、「ポジティブリズム」立ち上げプロジェクトの裏側についてお伺いしました。

ピネアルは、新規事業の立ち上げやサービス開発において、クライアント様と同じチームの一員として伴走支援をしています。

新規事業やサービス開発をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ|株式会社ピネアル|デジタルマーケティング×AI

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没入にこそ、仕事の醍醐味がある。Work “Immersive”をミッションに掲げ、デジタルマーケティング、生成AI、クリエイティブの分野において、仕事への没入をデザインします。

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